脚の症状

屋上の看護師と医師

人は年齢を重ねるとふくらはぎの筋力も衰えてきますので、ふくらはぎのポンプ機能が正常に働かなくなってしまいます。そのことも、下肢静脈瘤を引き起こす要因の一つになっています。そのため、立ち仕事の人や中年期以降の人にこの症状がよく現れるのですが、男性よりも女性の方が発症率が高くなっています。何も治療せずに放っておいたとしても命に別状があるような病気ではないため、医療機関を受診しない人が多いのですが、症状を悪化させてから治すということになるとそれだけ高額の治療費がかかってしまいます。ごく初期であれば、硬化療法で下肢静脈瘤を治すことができます。その場合にかかる費用はだいたい5000円から1万円前後です。でも、症状が進んでしまっている場合は、ストリッピング手術やレーザー治療を受ける必要があります。そうすると、保険診療であっても、最低7〜8万円前後の費用がかかることになります。

一昔前までの下肢静脈瘤の治療は、高位結紮術という名前の手術が主流になっていました。現在でも高位結紮術が行われるケースがありますが、全体的に見るとかなり少なくなってきています。高位結紮術というのは、足の付け根部分で血管を縛る手術です。その先にある大状在静脈を切除してしまって血液の逆流を防ぐ手術なのですが、近年登場してきた医療レーザーや高周波を用いる方法の方が、患者の体への侵襲を軽減することができるため、今ではあまり行われなくなっています。高周波治療やレーザー治療は、血管内治療という名前でひとまとめにされるケースが多いです。簡単に言うと、細い管を血管内に挿入して、内部から血管を焼いて血液が流れないように塞いでしまう手術です。体に大きくメスを入れる必要がない方法なので、患者の体にあまり負担がかかりません。日帰りで手術を受けることができるため、最近はこの方法で下肢静脈瘤の治療を受ける人が増えてきています。